長風叢書 ② 【第101篇～第200篇】第101篇 入江実歌集 『山鳩の声』 古径社 2500円
第102篇 杉原由記歌集 『幻花』 古径社 2500円
第103篇 稲垣やすの歌集 『はなぶさ』 古径社 2500円
第104篇 佐藤ヨリ子歌集 『風樹』 雁書館 2200円
第105篇 前川高子歌集 『山河有情』 古径社 2500円
第106篇 関根みせき歌集 『手花火』 古径社 2500円
第107篇 森田梅代歌集 『竿秤』 古径社 2500円
第108篇 小谷くに歌集 『命ひびく』 古径社 2500円
第109篇 十川忠行歌集 『我が酒の歌』 古径社 2500円
第110篇 黒崎由起子歌集 『アジタート 夏』 短歌公論社 昭和58年刊 2000円薄衣の袖をひろげて花となる般若心経ひらかれたまま
逆光だから冬はいい まっかに塗った爪がいま咲く
第111篇 石井利明研究論集 『鈴木幸輔の歌』 短歌新聞社 昭和58年刊 2500円鈴木幸輔の歌集『谿』『みづうみ』『長風』『禽獣』『幻影』『花酔』の歌論。
第112篇 染谷佳津子歌集 『白きワゴン』 古径社 2500円
第113篇 内田八重子歌集 『鑿の音』 古径社 2500円
第114篇 菅原正幸歌集 『麦藁帽子の少年』 創文印刷 2000円
第115編 杉本清子歌集 『旅笛』 短歌新聞社 昭和58年刊 2500円梅の香の染みし空気は曇りより午後の日洩るる路上にうごく
流星のごとく身うちを時は過ぎ木草の朱の山路に繊し
第116篇 長島浅子歌集 『蚊屋吊草』 短歌新聞社 2500円
第117篇 吉田索歌集 『針のひとすじ』 古径社 2500円
第118篇 伊藤道子歌集 『靑幻』 雁書館 昭和58年刊 2200円髪に降る雪はかなしみの針をもつ行きずりの目のあたたかくして
砂の上に忘れられたるサングラス黒く光りて夜の海はあり
第119篇 森和子歌集 『立雛』 古径社 昭和59年 2700円咲きみちし菊の大輪並べ置きはなやぐ庭に人つつましき
歩み来て椿の木下くれないのみひらくごとき落ち花一つ
第120篇 馬場正郎歌集 『寂日』 短歌新聞社 2500円
第121篇 河合禮子歌集 『鞠』 古径社 2500円
第122編 斎藤菊枝歌集 『冬の果実』 古径社 2500円
第123篇 水越洋子歌集 『彗星軌道』 雁書館 2500円
第124篇 大久保幾久枝歌集 『白牡丹』 古径社 2500円
第125篇 土井裕子歌集 『美しき疑惑』 雁書館 2500円
第126篇 森一子歌集 『野の道』 古径社 2500円
第127篇 斉藤正一歌集 『須郷谷』 古径社 2500円
第128篇 大塚正子歌集 『白夜』 大塚カラー出版 2500円
第129篇 島崎榮一歌集 『梟』 短歌新聞社 平成2年刊 2500円潦倒たる思ひにをれば風の日の草の紅葉が飛ぶごとく見ゆ
車などのおと絶え月の照る夜半に六十歳を待つ思ひ湧く
第130篇 寺坂貞子歌集 『揺影』 古径社 昭和60年刊 2500円パラソルに透かし見る空に白雲の浮きて未知なるものを思いぬ
魂のほとぼりをもつ秋の昏れここに遊べば曼珠沙華かなし
第131篇 湯沢千代歌集 『海の乳房』 短歌新聞社 昭和60年刊 2000円 耳覆う程にふさふさと髪のびぬ誕生日すぎて子はあゆみ初む
山鳩の鳴く昼さがり照るとなく降るとなくまた蒸して汗出ず
第132篇 清水乃婦子歌集 『山帽子』 短歌新聞社 2500円
第133篇 石塚久美子歌集 『罌粟色の月』 雁書館 2000円
第134篇 小野寺洋子歌集 『風の峠』 短歌新聞社 2500円
第135篇 毛利文平歌集 『時計』 短歌新聞社 昭和61年刊 2500円 （埼玉県歌人会賞）生くるものの類型一つ長髪を垂りつつ歩む若者のあり
凧を引く子の傍らに吾が立ちて体内めぐる血を意識する
第136篇 白鳥ひろ歌集 『雲の坂』 古径社 2500円
第137篇 香川貞子歌集 『藍しじら』 短歌新聞社 2500円
第138篇 荘保照子歌集 『硝子戸の内』 短歌新聞社 2500円
第139篇 赤木美津子歌集 『雪の花』 古径社 2500円
第140篇 深瀬千鶴子歌集 『秋明菊』 雁書館 2300円
第141篇 増田あき子歌集 『絹鳴り』 短歌新聞社 2500円
第142篇 三上広子歌集 『雪を待つ』 短歌新聞社 昭和62年刊 2000円
第143篇 菅原優歌集 『薄氷』 角川書店 昭和63年刊 2500円
第144篇 大野栄子歌集 『虹立つ』 短歌新聞社 昭和63年刊 2000円
第145篇 青木きん歌集 『花栞』 短歌新聞社 昭和63年刊 2300円
第146篇 金子正男歌集 『糸を撚る』 短歌新聞社 昭和63年刊 2000円 （埼玉文芸賞受賞）麦畑にそいて立ちたる霜柱びしびしと踏み朝々通る
寒風に土埃たつ路のうえ集い来て去りぬ葬りの人ら
第147篇 神子寿津代歌集 『風青く』 短歌新聞社 昭和63年刊 2500円
第148篇 平島凖歌集 『旦暮』 古径社 昭和63年刊 2500円
第149篇 合同歌集 『未明の森』 古径社刊 平成元年刊 2500円
第150篇 苅谷君代歌集 『花戦』（はなそよぎ） 短歌新聞社 平成元年刊 2000円花野ゆく寂しさよ透くばかりなる蜉蝣の羽根は空に消えたり
執心の凝りて逃げゆくところなし仄あかき花そよぐ水の上
第151篇 見富のい歌集 『春耕』 短歌新聞社 平成元年刊 2500円
第152篇 氷室百合子歌集 『緑しじみ』 短歌新聞社 平成元年刊 2000円
第153篇 片岡明歌集 『換羽期』 短歌新聞社 平成元年刊 2500円静まりし教室に点字うつ音の端端に金属のひびきもまじる
雲切れて日に炎なすサルビアのありて団結の威力を恐る
第154篇 小川生子歌集 『絮芽』 短歌新聞社 平成元年刊 2000円
第155篇 水越洋子歌集 『城塞』 短歌新聞社 平成元年刊 2000円
第156篇 遠藤はまの歌集 『シャロンのばら』 短歌新聞社 平成元年刊 2500円
第157篇 蒔田律子歌集 『火の流域』 砂子屋書房 平成元年刊 2500円いのち燃ゆ一ついのちは終りけり見果てぬ夢の桜花すさまじ
葉桜はかすかに意思をたくわえよ水をまくとき血のかおりする
第158篇 吉田政子歌集 『蟠桃』 砂子屋書房 平成2年刊 2500円
第159篇 関敏子歌集 『白き灯台』 短歌新聞社 平成２年刊 2500円
第160篇 筒井ふみ歌集 『花びらの音』 短歌新聞社 平成２年刊 2500円
第161篇 斎藤正一歌集 『山彦』 短歌新聞社 平成２年刊 2500円
第162篇 伊藤道子歌集 『空のドーム』 角川書店 平成2年刊 2700円 （兵庫県半どんの会賞受賞）
汝とわれ幸福感にいくばくかの誤差あり太き木をゆすりみる
錠はねぬわたしを覗くいちにんも知りつくすとは言いがたかりき
第163篇 佐藤一夫歌集 『藁火』 短歌新聞社 平成3年刊 2500円
第164篇 福本光子歌集 『歩（ほ）』 短歌公論社 平成3年刊 3000円
第165篇 関野みせき歌集 『水琴』（すいきん） 短歌新聞社 平成3年刊 2500円
第166篇 石塚久美子歌集 『柳絮ふぶき』 砂子屋書房 平成3年刊 2500円
第167篇 児玉恵子歌集 『春の泊』 砂子屋書房 平成3年刊 2500円
第168篇 杉本清子歌集 『恩寵』 短歌新聞社 平成4年刊 2500円日おもての葉にとまりたる青蠅がほのほの体をかたく沈めつ
桐のはな高く咲きつつ日の午後の翳ゆたにひく淡きむらさき
第169篇 鈴木幹一郎歌集 『洗耳集』 砂子屋書房 平成4年刊 2500円
第170篇 大塚正子歌集 『花の饒舌』 大塚カラ―出版 平成4年刊 2500円
第171篇 佐藤ヨリ子歌集 『桜蕊』 短歌新聞社 平成４年刊 2200円
第172篇 新井武信歌集 『溪流』 短歌新聞社 平成４年刊 2500円
第173篇 風間敏子歌集 『冬さくら』 短歌新聞社 平成４年刊 3000円
第174篇 上月昭雄歌集 『水光』 短歌新聞社 平成5年刊 2500円島原の青き入江に隈もなく照る日は雲仙のいただきにあり
点滴の痣あたらしく四肢さらに胸にも増えぬ乙女この子に
第175篇 久保田ゆり子歌集 『花ごんご』 短歌新聞社 平成５年刊 2500円 （埼玉県歌人会新人賞）
貝殻を踏み砕きゆく朝の道あきらめのよき音とおもえり
青春を知らず逝きたる子の墓の近き田際に曼珠沙華咲く
第176篇 福島きよ子歌集 『渦の模様』 砂子屋書房 平成5年刊 2500円
第177篇 岩淵とく歌集 『窓のあかり』 短歌新聞社 平成6年刊 3000円
第178篇 河合禮子歌集 『鼓』 砂子屋書房 平成6年刊 2500円
第179篇 森田梅代歌集 『風ひびく』 短歌新聞社 平成６年刊 2700円
第180篇 岩朝かつら歌集 『伏流水』 雁書館 平成6年刊 2700円
第181篇 石塚久美子歌集 『白き木槿花』 砂子屋書房 平成6年刊 2500円
第182篇 山本矩子歌集 『鏡の中』 短歌新聞社 平成6年刊 2500円
第183篇 佐々木房歌集 『雪のいろ』 短歌新聞社 平成6年刊 3000円
第184篇 佐々木せつ歌集 『渡りの季節』 短歌新聞社 平成6年刊 2500円
第185篇 今野満喜子歌集 『飾扇』 短歌新聞社 平成6年刊 2500円
第186篇 三上広子歌集 『風の道』 短歌新聞社 平成7年刊 2500円
第187篇 合同歌集 『飛翔』 短歌新聞社 平成7年刊 2500円
第188篇 石塚美恵歌集 『辛夷さく山』 短歌新聞社 平成7年刊 2500円
第189篇 角倉羊子歌集 『テレマンの笛』 砂子屋書房 平成7年刊 2500円厳しきことなべて少なき冬なるかわが掌にひかるけしの種
吹きさらしの廻廊に歌うカンタータの声かそけくて霙降り出す
第190篇 水越洋子歌集 『緩流』 短歌新聞社 平成7年刊 2500円
第191篇 清野は志み歌集 『遠い空』 短歌新聞社 平成7年刊 2500円
第192篇 鈴木幹一郎遺歌集 『続洗耳集』 南部屋印刷 平成8年刊 非売品のぼりゆく蔵王の山の朝時雨虹鮮けく頂を越ゆ
天命の限りを養なはんと伏す床に入り來し胃の病ひを悩み怖るも
第193篇 鈴木栄子歌集 『遅れ霜』 短歌新聞社 2500円
第194篇 関根志満子歌集 『はつなつ』 短歌新聞社 平成8年刊 2500円 （1996年度 埼玉県歌人会新人賞受賞）
梅の花にわかにふえて溜息の如き日そとに子を抱きて出る
部屋隅のドライフラワー初夏の記憶のかたち寒き日つづく
第195篇 水野久子歌集 『スペインの首飾り』 短歌新聞社 平成８年刊 2500円未知は幸あるいは無限、一笊に鶏卵溢るるほどに積みたり
鴨緑江、松花江、長江をめぐり来てついに澄みし水を見ず
第196篇 佐藤政子歌集 『アンタレス』 砂子屋書房 2800円
第197篇 関敏子歌集 『雪の庭』 短歌新聞社 2500円
第198篇 濱藤勇吉歌集 『雪の岬』 短歌新聞社 2500円
第199篇 杉本清子歌集 『揺祭』 砂子屋書房 平成8年刊 3000円藍のいろ漸くに差すあぢさゐの花の斜面を雨つぶの打つ
げんのしょうこ葉茎の乾くあをき香に顔を伏せけり丘の秋草
第200篇 内田八重子歌集 『石のいのち』 短歌新聞社 2500円
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